EVIDENCE DETAIL / No. 096

高濃度水素ガスはNrf2シグナル経路の活性化を介してLPS誘導急性肺損傷を軽減する

High concentration of hydrogen gas alleviates Lipopolysaccharide-induced lung injury via activating Nrf2 signaling pathway in mice

Sun R, Zhao N, Wang Y, Su Y, Zhang J, Wang Y, Yu Y, Wang G, Wang Z, Xie K. / International Immunopharmacology / 2021

STUDY BACKGROUND

研究背景としての整理

対象、研究デザイン、評価項目、限界点を確認するための詳細ページです。

Evidence Summary

LPS誘導急性肺損傷マウスモデルで、高濃度水素吸入が肺障害、炎症、酸化ストレス、アポトーシス、Nrf2シグナルに及ぼす影響を評価した前臨床研究である。Nrf2ノックアウトマウスを用いて機序検証も行われている。

Main Findings

高濃度水素吸入は、LPS誘導急性肺損傷モデルにおいて、肺組織スコア、肺湿乾重量比、BALF中タンパク量、MPO活性を低下させ、酸素化指標を改善方向に示した。BALF中の総細胞数、PMN、中性粒細胞浸潤、TNF-α、IL-1β、IL-6、KC、MIP-1α、MIP-2、MCP-1などの炎症性因子も抑制された。さらにTUNEL陽性細胞数とCaspase-3活性が低下し、肺組織アポトーシスの軽減が示された。水素吸入によりNrf2発現が上昇し、ROS産生およびNF-κB p65活性が抑制された。Nrf2ノックアウトマウスでは保護効果が消失したことから、Nrf2が中心機序であることが示された。

How To Read

急性肺損傷モデルにおけるNrf2依存的な抗炎症・抗酸化・抗アポトーシス機序を確認する前臨床研究として読む。ヒトでの治療効果を示すものではない。

Research Position

前臨床メカニズム研究

Limitations

動物モデルであり、ヒト敗血症性急性肺損傷やARDSに対する治療効果を示すものではない。LPSモデルであり、CLPなどの重症敗血症モデルでの追加検証が課題である。

Paper No.
096
Authors
Sun R, Zhao N, Wang Y, Su Y, Zhang J, Wang Y, Yu Y, Wang G, Wang Z, Xie K.
Journal
International Immunopharmacology
Year
2021
DOI
10.1016/j.intimp.2021.108198
Research Area
呼吸器
Target
LPS誘導急性肺損傷 / 敗血症関連ALI
Study Design
LPS誘導急性肺損傷マウスモデル。Nrf2ノックアウトマウスも用いてNrf2経路の関与を検証
Sample Size
LPS誘導急性肺損傷マウスモデルおよびNrf2ノックアウト条件
Evidence Level
前臨床研究・Animal メカニズム研究
Primary Endpoint
肺損傷指標、炎症、酸化ストレス、Nrf2シグナル、アポトーシス
Secondary Endpoint
肺組織スコア、肺湿乾重量比、BALF中タンパク量、MPO活性、酸素化指標、炎症性サイトカイン、TUNEL、Caspase-3、ROS、NF-κB p65、Nrf2
Safety Findings
動物研究であり、ヒト臨床安全性を評価したものではない。

REGULATORY NOTICE

本研究は研究背景として紹介するものであり、Suifeelの特定疾病に対する診断・治療・予防・改善効果を示すものではありません。